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パルティ4コマ漫画

いせ広報に掲載しました「パルティいせ情報」の記事を紹介します。

パルティ4コマ漫画

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●2012年1月掲載
○NPОにとっての委託

 NPОにとっての「委託事業」ということを考えたことはありますか?
 委託事業とは、本来、委託元がしてもらいたい仕事を第三者に行ってもらい、その対価として経費などが支払われるというのが一般的なものです。
 NPОがよく委託を受けるのは、企画提案型とか協働型といわれる委託事業などです。NPOは、市民としての立ち位置で事業を実施するので、効果的だったり、良い成果が出せたりということがあり、NPOに対する委託は、昔に比べて随分増えました。
 しかしながら、委託元との擦り合わせがしっかりできないまま契約を結んで実施してしまうと、本来NPOがしたいと考えているものとは違ったものとなってしまい、委託元にとってもNPOの側にとっても良くない結果になりかねません。
 委託事業は、活動の幅を広げたり、団体の力になったりすることもあります。
 NPOがしたいと思っている活動に対しての補助金や助成金とは本質的に違いますから、しっかりと考えて契約し、実施していく必要があるのです。
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●2011年11月掲載
○NPOらしさ

NPOらしさって何でしょう?
 すごく基本的なことですが、災害支援のことを例にして説明したいと思います。
 今回の東日本大震災での災害支援では、行政や自衛隊、消防関係など、公的な支援が重要なのは言うまでもありません。しかしなが
ら、NPOは、公的機関の手が届かない支援を民間レベルで地道に確実に実施しているのです。
 例えば、チームを組んで被災地でボランティア活動を行う若者たちが現れたり、放置されたペットを保護する団体が現れたり、原発について考える団体が各地で生まれたり、被災地の物産展を開く団体が現れたり、被災地に投資を促す経済活動の支援を行う団体が現れたりしています。困っていたり、不安がっていたりする人のために、民間にしかできないさまざまな活動を展開しているのがNPOなのです。
 この多様性がNPOらしさであり、活動に賛否両論があるかもしれませんが、いろんな価値観を認めることが、強い地域づくりにつながるように思います。
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●2011年9月掲載
○NPO法の改正

NPOの活動を通じて一番課題となるのが、資金のことです。
 今回、NPO法が改正され、税制優遇を受けられる認定NPO法人が取りやすくなります。また、税制も改正され、認定NPO法人などに寄付をした場合、税額控除が受けられるようになります。
 現在、地方自治体独自の認定要件は検討中ですが、今まで一番難しいといわれていた「収入のうち寄付の割合が5分の1以上なければならない」という決まり以外にも、「3000円以上の寄付者を100人以上集める」ことで認定されることになりました。さらに税の控除に関しては、認定NPO法人に10万円の寄付をしたとすると、そこから2000円を引いた金額の最大で50%である4万9000円が控除されることに
なります。
 つまり、この改正は、市民が自分の選んだ認定NPO法人に約半分の税金を投入することのできる仕組みと考えることもできるのです。
 NPOにとっては、この制度を生かし、活動をますます活発にすることができるでしょう。
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●2011年7月掲載
○3・11災害

 NPOは、ミッション(目的)が非常に重要視されます。そして、社会的課題をより根本的なところから解決しようと思っています。だから、NPOの多くは、災害が起こったときには、より良く支援活動を行おうと考えたり、支援から漏れてしまっていることはないかと考えたり、直接現地に行ったり、試行錯誤をしながら、正確な情報を得て支援をしようと考えています。
 例えば、被災地のボランティアセンターを運営するボランティアを集めて、被災地に向けてボランティアのバスを出す、避難所の子どもたちと遊ぶ、流されて汚れた写真を洗う、被災地のペットを助ける、東北物産展をして寄付金を集める、難病患者や持病を持っている人に薬を届ける、チャリティーをして寄付金を募るなど、さまざまな活動
をするNPOがあります。
 このように、さまざまなニーズに応えて活動するNPOが多くいるということを、ぜひ知ってもらいたいです。理解してもらうだけでも、NPO活動を後押しすることになるのです。
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●2011年5月掲載
○今回の災害で被災された皆様に対し、
   心よりお見舞い申し上げます。

 東北地方を中心に起こった大災害で、「私たちにできること」の一つに募金というものがあります。

 募金は、大きく分けて義援金と支援金の2つがあります。義援金は、日本赤十字社を通じて被災者に送られるお金になります。支援金は、現地の防災ボランティア活動などに使われるお金となります。

 義援金は、分かりやすくて多くの人が寄付をされますが、支援金の不足もよく起こりがちです。どちらも、被災地の復興に向けて必要なお金です。

 そこで、いせ市民活動センターでは、義援金と併せて、災害ボランティア活動支援金の募金活動を行っています。状況を見ながら、その時々に応じ、最適な配分、適切な寄付先に、私たちが責任を持って寄付を行っていきます。
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●2011年3月 掲載
○社会貢献

企業の社会的責任(CSR)という言葉を聞いたことはありますか。なんだか外来語のように思うかもしれませんが、江戸時代から、当時の商人もしっかりとした社会的責任を考えていました。

 例えば、近江商人の精神を表すのに、「売り手よし、買い手よし、世間よし」という有名な言葉があります。これは、まさに企業の社会的責任の精神です。

 さて、あなたは、社会的責任を果たしている企業を調べたり、その企業の商品を買ったりしたことはありますか。

 アメリカでは、社会的責任を果たす企業の商品を買う運動が起こったり、果たさない企業の不買運動が起こったりするほどです。アメリカの例は、日本ではちょっと極端過ぎる行動かもしれませんが、社会的責任を果たす企業を市民が評価することは、とても大切なことです。

 より良い社会をつくろうと、周りと協調しながら頑張る社会的責任を果たす企業を支えるのは、企業だけではありません。市民の力こそ大事なのだと思います
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●2011年 1月 掲載
○謹賀新年

 最近、「新しい公共」という言葉を耳にすることが多くなりました。公共サービスに、NPOや市民が積極的に参加できるようにしようとする国の施策です。

 具体的には、寄付税制の刷新があります。例えば、寄付控除や所得税控除などにより寄付をしやすくし、NPOに寄付を集めやすい環境をつくることです。

 また、NPOの自立的活動を後押しして、市民・NPO・企業などに開いた「新しい公共」を定着させたいようです。

 そのために内閣府が行おうとしていることは、①つなぎ融資(利子補給)、②債務保証(保証料負担)、③協働相手とのネットワークづくりと財務諸表などの作成、④寄付集めの支援で、このほかにも、新しい試みの実践(モデル事業)を推進することとしています。

 世論や政治的な動きの中で内容は変わっていくかもしれませんが、少なくとも、いせ市民活動センターのような中間支援組織や地域のNPOにとって、多大な影響があることです。

 しかしながら、制度がいくら整ったとしても、わたしたちの活動の足元はしっかり固めたいものです。

 今年もよろしくお願いします。
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●2010年 11月 掲載
○災害

 伊勢市で、平成16年に台風21号の被害を受けたのを皆さんは覚えていますか。

 防災を専門にしているNPOや市民活動団体は多くありますが、防災を専門にしていない団体でも、災害時、被災地で支援活動を行うことがよくあります。

 例えば、まちづくり団体が食料品を届けたり、子育て支援をしている団体が被災地の子どもたちのメンタルケア(心の支え)をしたり、福祉施設に慰問活動をする団体が被災者を励ましに行ったりすることは、よくあることです。

 これは、NPOや市民活動団体が、普段から地域の課題解決に取り組んでいて、その時その時で、自分たちに何ができるのかを考え、臨機応変に活動を展開しているためだと思います。

 行政や公的機関も、市民ができない大切な災害時の支援を行うのですが、行政にはできない、かゆい所に手が届く災害時の支援を、NPOや市民活動団体はすぐに対応することができるのです。

 災害が起こる前に何ができるのかを考えておくことも大切かもしれません
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2010年 9月 掲載
○敬老の日

 いせ市民活動センターには、多くの市民活動団体やNPOの人がやって来ます。

 全国の市民活動センターも同じ傾向だと思いますが、子育てや仕事などを終えた世代の人が最も多く活動しています。

 その人たちの素晴らしいところは、その若々しさです。実に生き生きとしています。人生経験が豊富なため、さまざまな分野で活躍しているのです。

 一方、社会に目を向けてみると、日本は、世界でも類がないほどの超高齢化社会が到来しています。

 このままの出生率で、平均寿命がこのまま上がり続けると、2055年には、高齢化率が40%となり、1・2人で1人を支えなければならない時代がやって来るという非常に危機的な状況になってきています。

 市民活動団体やNPOで活動している人たちを見ていると、若々しく生き生きとしているので、つい安心してしまうのですが、安心し過ぎてはいけません。

 玉手箱を開けて一気に老けてしまわないように、世代を超えて、積極的に市民活動に携わっていきましょう。
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2010年 7月 掲載
○団体の実績

 市民活動は、「伊勢のまちを活性化したい」とか「きれいな川を取り戻したい」という思いから始まることが多いですね。

 でも、長く活動を継続していると、何となく疲れてきたり、次の展開に行き詰まりを感じたりする時期もあると思います。

 そんなときのために、自分たちの活動を記録に残すことをお勧めします。

 例えば、毎月実施している「ごみ拾い」は、小さな活動かもしれませんが、5年間続ければ、書き残した記録から、5年間の総参加者数・拾ったごみの総重量など、きっと思っている以上の自分たちの実績が分かり、驚くことと思います。

 記録を残すことで、過去を振り返り、将来の展望が見えることがあります。また、周りの人に活動を理解してもらうための資料として使うこともできます。さらに、その理解者から問題解決の糸口を教えてもらえるかもしれません。もちろん、助成金申請などにも役立ちます。
 自分たちの思いや活動、その成果を文章化してみるのもいいかもしれませんね。
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2010年 5月 掲載
○ちょっと一休みして

市民活動センターにいると、市民活動団体の人たちがたくさんやって来ます。それぞれの団体は、それぞれの思いで活動を展開しています。やり方も違えば思いもさまざまです。

 右肩上がりの経済成長から、緩やかにしか経済が成長しない時代になり、少子化や高齢化が進む中、行政の財政も厳しくなり、市民活動が注目を浴びるようになってきました。

 それではなぜ、市民活動が注目を浴びるようになったのでしょうか。それは、ボランタリー精神で安く公益事業を行うことができるだけでなく、行政が行うよりも効果的な公益事業や市民にとって本当に必要な公益事業が何かを理解し、実践してきたからではないでしょうか。

 市民活動のことを、県は「新しい時代の公」と言っています。国も「新しい公共」と言い始めました。ようやく、市民活動に本格的に目が向けられるようになってきたのです。

 わたしたち市民活動団体も、自分たちの活動だけでなく、少し一休みして行政と一緒に地域を考えることで、より良い活動が展開できるかもしれませんね
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2010年3月 掲載
○ホワイトデー

 ホワイトデーというのは、もともと飴あめ菓子の組合が作った日本の習慣で、欧米にはこのような習慣は無いということをご存知だったでしょうか。

 お隣の韓国では、バレンタインデーやホワイトデー以降も恋人ができなかった人が、4月14日に黒いお菓子やコーヒーを贈るブラックデー、それでも恋人ができなかった人は5月14日にカレーを食べないと恋人ができないというイエローデーがあるそうです。

 このような、社会に新しい価値観をつくり出す仕掛け人は、宗教だったり、企業だったりするのですが、NPОや市民活動団体も同じようなことをしようとしているのではないでしょうか。

 社会が抱える課題(恋人がいなくて悩んでいる人がいる)を解決するための仕組み(告白する日)をつくり社会に広める。その結果として、布教ができたり、企業がもうかったりできるのです。

 NPОや市民活動団体では、結果として何が得られるのでしょうか。 それは、人の笑顔や喜びであり、そのことによって理解者も増え、自分たちの活動がより豊かになっていくのではないかと思います。
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2010年1月 掲載
○ 夢を追いかける

明けましておめでとうございます。
 初夢で見ると縁起が良いとされているのが、「一富士、二鷹、三茄なす子び」などです。

 その理由にはさまざまな説があるようですが、茄子は「物事を成す」からきているともいわれています。

 ところで、NPОが自分たちの目指す夢を見失わずに活動を継続していると、ふとした時に「ありがとう」という言葉や「笑顔」というお年玉をもらうことがあります。このお年玉で、また頑張ろうと思ったりするものです。こういった喜びがNPОのエネルギー源になるのです。

 しかし、行政と協働で公益サービスを担う場合(委託や補助金を受けて活動する場合など)は、喜びだけでなく、社会的意義やその成果を整理して数字に表すことが求められてきます。 夢が活動を生み、活動が成果を生み、成果の課題が新たな夢を生み、新たな活動が生まれます。この循環ができ、その成果を整理して初めて「物事を成す」ことができたといえるのではないでしょうか。

すべての市民活動団体にとって、今年もいい年でありますように。
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2009年11月 掲載
○やりがいを見つける

長い間、NPОの活動をしていると、市民活動をしている多くの人と知り合いになります。これらの人たちは、さまざまな団体からお手伝いや役職の依頼をされ、一人で何役もこなしています。

 確かに、市民活動は奥が深いし、大事なことばかりです。市民活動をしようという人は、「あれも大事なことだし、これも大事だ」
と考えてしまい、結果として、たくさんのお手伝いや役職を受けてしまうことが多いようです。

 ボランティア活動というのは、自分の余った時間とお金を使って、自主的に行うものですが、生活の糧である本業までおろそかにして市民活動に没頭してしまう人も、中にはいるそうです。

 これから市民活動を始めたいと思っている皆さんは、どっぷりと浸かってしまわないように気を付けて、肩の力を抜いて、多くの市民活動に参加していくといいかもしれませんね。

 やりがいのある一生のライフワークとなるような、自分に合った市民活動やボランティアが見つかるかもしれませんよ。
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2009年9月 掲載
○NPOの岐路

人生の岐路に立ったとき、皆さんは何を考えて進むべき方向を決めるでしょうか。
 最近、NPOが国・県・市などから委託を受けることが増えています。NPOへの理解が少しずつ深まりつつあることの表れなので、このことは歓迎するべのでしょう。
 しかしながら、多くの委託を受けるようになったばかりに、「本来したいと思っていた活動ができなくなった」という話もよく聞きます。
 NPOは本来、地域の課題を解決しようと主体的に活動する自立した団体のはずです。
 委託を受ければ、施主(国・県・市など)との契約どおりに事業を行わなければなりません。
 そして、委託された事業ばかりを行うようになってくると、その団体がしたかった活動がなおざりになってしまう可能性があるのです。
 NPOが岐路に立ったときも、人生の岐路に立ったときと同じように、初心を忘れず、あらゆる想定を重ね、後悔しない最善の選択をして、進むべき方向を決めていきたいものです
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2009年7月 掲載
○第四の波

これまで人類は、長い歴史の中でさまざまな社会の転換を遂げてきました。
 第一の波は狩猟採集社会から定住による「農耕社会」への転換、第二の波は産業革命を通じての「産業社会」への転換、そして第三の波は、インターネットの普及による情報化社会などの「脱産業化社会」への転換だといわれています。
 さて、第四の波は、どんな波でしょうか。
 多くの人がさまざまな説を提唱しているようですが、NPOの視点で言うと、物の豊かさや便利さだけを追い求める時代から、「心」が一番大切にされる時代への大きな転換なのかもしれません。
 NPОは、時代を先取りしてボランティア精神の「心」で動き、人が本当に求めるものが何なのかを追求しながら、さまざまな分野で活動してきました。近年、規模の大きなNPOも増えてきており、経済社会の一翼を担うまでになろうとしています。
 最近の全国的な動きでは、NPО活動家や各種公益法人の経営者などが横断的に連携することにより、NPOの力量の向上を図る組織「日本サードセクター経営者協会」が設立されようとしています。このような動きの中から、NPOが本当の意味で力を付け、第四の波に乗っていくことを期待します。
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2009年5月 掲載
○健康的にいこう

皆さんは、「NPOの30代定年説」をご存じでしょうか。
 県の調査によると、県内のNPO法人数は、平成16年の210法人から、平成19年には455法人と大幅に増えています。また、1法人当たりの平均年間収入額(介護保険などの事業を行っている法人を除く)も、約500万円から約700万円に増えています。
 このような状況の中で、NPOで働く人は、少しずつですが、増えてきているように思われます。
 しかし、NPOで活動する人の労働環境は、低賃金で、時にはボランティアであったりします。夢を追いかけているので、知らないうちに過酷な労働となったり、場合によっては危険な仕事をしていたりします。
 自分の仕事を持ちながら活動している人はまだ良いのですが、NPOだけを仕事にしている人は、所帯を持ち、子どもができると、企業に勤めざるを得なくなることが多いのです。だから、「NPOの30代定年説」があるのです。
 また、過酷な労働に健康を損なう人もいるようです。NPOの職場環境を考えなければならない時期にきているのかもしれません。
 景気の悪い中、NPO活動家に限らず、健康には十分に気を付けていきたいものですね。
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2009年 3月 掲載
○夢と現実

アメリカの大統領にオバマ氏が就任しました。アメリカのことを「自由と平等の国」と言うことがありますが、現実は、自由と平等が十分ではないからこそ、「自由と平等」の理念を掲げるのだという説もあ
ります。
 さて、世界的に景気が悪い状況となっています。このような状況の中では、「何が市民活動だ」「自分たちの夢と現実生活を改善することが大切だ」「市民活動なんて自粛」などという声も出てくるかもしれません。しかしながら、アメリカの過去の景気対策を見ると、NPOが失業者などの雇用を促進し、景気を立て直した実績もあるのです。日本の市民活動が、どこまでその役割を果たせるか
は分かりませんが、政府の緊急雇用対策などの一部をNPOが担うことは十分に可能であると思います。
景気回復や雇用促進につながる新たな公益事業を起
業するのもNPOの役割なのかもしれません。「夢」を掲げるわたしたちNPOが、その夢を現実のものにできるかどうか、真価が問われますね。
 Yes , we can !
 (わたしたちはできる)
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2009年 1月 掲載
○NPO法人と公益法人

明けましておめでとうございます。
皆さんは、公益法人をご存知でしょうか。公益法人というのは、社団法人や財団法人などのことですが、平成18年に公益法人制度改革関連3法案が成立し、現在、改革が実施され始めています。
 この法律では、税制優遇などのない一般公益法人と、税制優遇が受けられる公益NPO法人と公益法人法人との2段階の方式とすることが定められています。制度が全く異なるので一概には言えないのですが、税制優遇を受けられないNPO法人と、税制優遇を受けられる認定NPO法人があるのとよく似ています。
 いずれにしても、法人格を取ろうとしている市民活動団体にとって、NPO法人と公益法人の2つの選択肢ができたということになるのです。どちらの法人制度で活動するのがミッション(使命)を達成するのにふさわしいか、また、活動しやすいのはどちらで、メリットとデメリットはどうかなど、始まったばかりで分からないことばかりですが、今後の動向を見守っていく必要があるようです。
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2008年 11月 掲載
○役割分担

 日本でよく知られているイソップ物語に、「アリとキリギリス」があります。夏に一生懸命働くアリと、夏に踊ったり歌ったりしてばかりいるキリギリスが登場し、厳しい冬になってキリギリスが食べ物を欲しいと言っても、アリは与えなかったというのが元々の話です。日本では、アリがキリギリスに食べ物を与えるという部分が、最後に付け役割分担加えられたそうです。
この「アリとキリギリス」の話をNPO風に考えてみると、「アリは働くことが得意です。キリギリスは踊ったり歌ったりすることが得意です。だから、アリは働く役割、キリギリスは歌ったり踊ったりして、みんなを楽しませる役割で、それぞれに役割分担をして厳しい冬を乗り越えました」となるのかもしれません。お互いの違いを認め、尊重し合うことが、NPOにとって大切な考え方の一つとなっています。いろいろな考え方を受け入れ、尊重することができれば、多くの人が協力し合える組織を作っていけるのです。
 きっと、多様な考え方がNPОを発展させていくのだと思います。
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2008年 9月 掲載
○違いを尊重し合う

 「環境を守る」と一言で言っても、いろんな考え方や価値観があり、解決方法もさまざまですから、非常に難しいですよね。
NPОにとって、一番大事なのはミッション(使命)です。ミッションには、目的と、目的を達成するための手法があります。目的は同じでも、その価値観や考え方によって、その手法は大きく変わります。
 違いを尊重し合う例えば、電気を節約するという目的があったとします。ある人は、電気消費量の少ない電化製品を作り、ある人は、家庭で小まめに電気を消すようにみんなに訴えました。ある人は、電化製品を壊して一切使わないようにするかもしれません。
目的は同じでも、多くの手法があり、「ある3人」が一緒に環境問題に取り組もうとしても、なかなかうまくいかないのが現実だと思います。
NPОのミッションは、同じような活動をしている団体でも全く違います。まずは、お互いの考え方の違いを尊重し合うことから始めてみてはいかがでしょうか。
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2008年 7月 掲載
○ボランティア募集には工夫を

 夏になると「ジージー」と鳴くのがアブラゼミです。このセミは、幼虫として地中で6年間過ごした後、最後の夏に地中から出てきて、セミの成虫となります。いろいろな説があるようですが、セミは成虫になってから2週間しか生きられないそうです。
さて、市民活動団体から「ボランティアが集まらなボランティア募集には工夫をい」という話を聞くことがあります。実は、ボランティアを長く続けられるかどうかは、初めて参加したときの印象で大きく左右されるという統計が出ています。最初に参加したときに「良かった」「面白かった」「自分が役立った」という喜びを感じることができた人が、ボランティアを続け、リピーターとなるのです。ですから、市民活動団体がボランティアを募集するときは、「参加しやすい」「喜びが見いだせる」といった工夫がされた参加のデザイン(企画)を作ることが大事なのです。
 セミが成虫になるまでに6年という長い準備段階があったように、わたしたちも十分に準備をして、ボランティアを募集しないといけないのかもしれませんね。
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2008年 5月 掲載
○空を飛ぶ

「あなたは空を飛ぶことができますか?」と言われ、「飛べる」と答える人は、普通はいないと思います。人が空を飛べないことは常識ですが、「飛びたい」という思いから始まり、人は長い年月をかけて飛行機を作りました。不可能を可能にする発想は、空想の中から生まれるのでしょう。きっと、空想が夢になり、夢が現実になる時があるの空を飛ぶだと思います。人は、飛行機を発明し、さらには宇宙船まで作ってしまいました。何人もの人が、何年・何十年・何百年もかけて夢を現実にしたのです。NPОも同じように、常識で考えたら「不可能だろう」と思うようなことを、「変えたい」とか「こうなったらいいのにな」という空想から始まり、現実のものにしていくことが多いのではないでしょうか。周りから見ると、NPОは不思議な世界に見えるかもしれません。しかし、人のすることは、ひょうたんから駒こまが出るときもあるのです。
空想から夢に、そして、夢を現実にしようとしているNPOが、あなたの身近なところできっと活動していることと思います。
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2008年 3月 掲載
○いい塩梅

 物事がちょうどいい様子のとき、「いいあんばいだ」などと言ったりします。
「あんばい」という言葉は、漢字で「按配」や「塩梅」と書きます。塩梅は、もともとは料理用語で、塩加減が良いものを「塩梅えんばい
がいい」と言っていたのが転じたとされています。
 ところで、NPOの多くは、ミッション(社会的使命や目的)をとても大切にいい塩梅あんばいします。NPO活動をたくさん手伝える人や、ちょっとだけ手伝える人、NPOにお金だけ出す人や、口だけ出す人など、いろいろな人がいますが、これらの人たちを一つにまとめるときに重要となるのがミッションです。料理で言うならば、塩加減といったところです。企業ならば、役員でもない限り、口だけを出す人は間違いなく解雇されてしまうでしょう。しかし、NPOはいろんな人を受け入れる組織で、少しだけ関わりたい人はそれなりの活動をして、やりたい人はとことん活動できる組織なのです。
NPOがこのような組織のため、時折、一部の人に大きな負担が掛かることがあります。
無理せず、「いい塩梅」で活動していくことをお勧めします。
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2008年 1月 掲載
○お正月

 あけましておめでとうございます。
 特定非営利活動促進法(通称NPO法)ができたのが、平成十年三月ですから、平成二十年で十周年ということになります。NPOとしては、記念すべき年ということになります。
 法律ができてからこれまでの十年間に多くの議論が行なわれ、組織の脆弱さの問題など、ヒト、モノ、カネなどが中心に課題としておげれられてきました。
社会的に認知もされはじめてはきていますが、まだまだ理解されていないのいうのも実状です。また、果たしてNPOがどのような成果をもたらしたのかというとまだまだ疑問の余地が残ります。
 NPOが本当に社会にとって有益な事をしてこれたでしょうか。大きな事業型NPOからボランティア団体、個人的活動に近いものまで様々です。今後の十年というのは、成果が問われる時代になると思います。
これからがNPOにとっての正念場です。気合を入れて新しい時代を作っていきたいものです。
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2007年 11月 掲載
○協働って何

 協働という言葉を聞いたことがありますか?最近、地方行政の中で盛んに協働という言葉を聞くようになりました。地域自治のまちづくりを推進していく中で、行政だけでなく市民も一緒に考え、ともに公共サービスを行っていくことが、一番効率が良いという考えから、使われているようです。
 協働って何?さて、この協働という言葉には、さまざまな定義が
あります。英語ではコラボレーションといい、芸術の世界で、異質の物が一緒になって1つの作品を作る場合に使われてきました。「協働」や「コラボレーション」という言葉は、何かを成し遂げるという意味合いがあります。しかし、一般的にNPOは、単に安価な委託先になったり、補助金が削減されたりしているため、協働の環境整備が以前より厳しくなっているのが現状であると思います。
 皆さんは協働という言葉の意味をどう考ますか?
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2007年  9月 掲載
○根本から考える

 地域の課題を解決することがNPOの社会的使命だとよく言われますが、NPOには、より根本から解決しようと考える傾向があるようです。例えば、ごみ問題を解決しようとするNPОは、最初はごみ拾いから始めるかもしれません。しかし、ごみを捨てる人が無くならなければ、根本の問題は解決していないことに気付きます。
根本から考えるそこで、啓発などをして、ごみを捨てる人を無くすような試みを始めるようになります。
 次には、ごみを捨てていた人が拾う側になるように活動を広げていくかもしれません。その解決方法は、NPОによって違うかもしれませんが、考える方向としては、「より根本的に解決する」ことになっていくのだと思います。
 NPОでもボランティア団体でも、一生懸命に取り組んで成果が出なければ、楽しくないと思います。活動だけに目を奪われていると、根本的な課題の解決を忘れがちになります。ただ活動を行うことだけ
が目的になってしまっていないでしょうか。
自分たちの活動が本来の目的を失っていないか、また、もっと根本的な解決方法がないか、もう一度確認して活動を展開していきたいものです
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2007年  7月 掲載
○NPOのにおい

NPOにはさまざまな分野がありますが、NPO活動をしている人と話していると、独特の雰囲気があることに気付きます。これをわたしたちは「NPOのにおい」と言ったりします。今回は、このNPOのにおいについて紹介します。
◆NPOのにおい その1
しっかりとした目的を持NPOのにおいっています。揺るがない自信のようなものがあります。さまざまなアイデアを駆使して目的を達成しようとします。
◆NPOのにおい その2
多様性を認める部分があります。どんな人でも受け入れると言って良いかもしれません。多様な人と、目標に向かっていくことに喜びを感じます。
◆NPOのにおい その3
物事の本質を見ようとします。例えば、環境関係のNPOであれば、ごみ拾いをするより、ごみを減らすための方法を考え、物事の本質まで考えを深めます。
「におい」から、NPO活動をしている人の特徴が見えてきたでしょうか。
※本物のNPOは、このようなにおいがしますので、NPOを装って寄付金などを集める詐欺には、注意してくださいね
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2007年  5月 掲載
○NPOへの寄付金

 最近、新聞紙上でNPOへの寄付金に関する記事を目にすることが多くなりました。寄付は、NPOにとって大切な、活動するための大
きな資金源の一つですが、なかか集まらないのが現実です。しかし、思わずたくさんの募金が集まり、使い切れなくて、募金を集めた時の目的とは違う使い方をしてしまったり、私利私欲のために使ってしまうなどの事件に発展している場合もあるようです。
 募金が集まり過ぎたときには、募金を中止するなどの決断が必要です。また、どのように募金を使ったかを明らかにして、次の活動につなげることも大切です。寄付をしてくれた人へのお礼として、決算
の報告をすることは、きっと次の機会にもつながることでしょう。
 テレビで取り上げられるようなNPOに寄付をすることも大切ですが、地域に根差した、一見地味な活動をしているNPOを見直してほしいです。企業や市民からの寄付が、きっと地域のNPOを育ててくれると思います。寄付のことばかり言ってきましたが、やはりNPOは目的をしっかり持って、よりよい活動を展開していくべきであると考えます。
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2007年  3月 掲載
○NPOの紆余曲折(うよきょくせつ)

 NPO(非営利団体)が話題になったのは、阪神・淡路大震災のときのボランテ
ィアの活躍でした。 それから特定非営利活動促進法ができ、市民が担う公益活動が法人格を取れるようになり、NPO法人は順調に増えていきました。
 しかし、中には違法な行為をする法人も出てきます。 また、とても素晴らしい活動をしているNPO法人でも、事務作業に疎うといため、会計報告や事業報告を期日までに提出できないNPO法人が、3分の1程度あると言われています。
 このようなことが新聞紙面を飾ると、一生懸命こつこつと活動をしているほかのNPO法人まで、悪く見られてしまいます。 特定非営利活動促進法をより良くするのは、わたしたち市民の力にかかっているのではないでしょうか。
 NPOだから大丈夫と安易に考えず、信用できるNPOかどうかを見極めることが大切です。
 「お金はないけれどボランティアならできる」とか「時間がないけれど寄付ならできる」など、自分なりの仕方で参加してみることで、特定非営利活動促進法への理解が深まるかもしれ
ませんね。
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2007年 1月 掲載
○謹賀新年

 あけましておめでとうございます。
 いせ市民活動センターが、指定管理者制度の導入により民間運営になってから、2回目のお正月を迎えます。 登録団体の皆さん、シティープラザを利用してくれている皆さん、いつもありがとうございます。
 さて今回は、地域社会のことを考えてみたいと思います。 地方分権が進む中、財政が逼ひっぱく迫し、破は綻たんする自治体が出てきました。明日はわが身です。
 ここで、地域のネットワークを持ち、行政とともに地域社会をつくってきた地縁組織(自治会など)と、専門分野にはめっぽう詳しいNPO団体が、互いに協
力し合って、自分たちでできることは自分たちで行う必要が出てきたと言えます。 さらに、企業の協力体制があれば、よりよい地域社会をつくることができると考えています。 NPO団体は、効率のよい公益サービスを展開することができます。
 自治会・NPO団体・行政・企業など、それぞれにできる役割分担を見直すことから始め、新しい年をみんなでつくっていけたらいいと思います。
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2006年 11月 掲載

○災害が起こったら.

最近、災害のニュースや災害に備えての番組が多いですね。
 中央防災会議の「東南海、南海地震等に関する専門調査会」が出した被害想定(平成15年9月)によれば、東海地震・東南海地震・南海地震が同時に発生した場合、揺れによる被害・津波による被害ともわが国最大級となり、建物の全壊が約90万棟、死者は約2万5000人に及び、経済的被害も最大81兆円に上るとされています。
 一番最近の大震災といえば、阪神・淡路大震災ですが、この地震は活断層によるもので、プレート型の東海地震とは異なります。 東海地震は、1分.3分程の揺れがあり、被害の範囲も阪神・淡路大震災と比べものにならないくらい広いものとなります。 実際にこのような地震が起こったら、どうなるのでしょうか。
 防災活動を行う市民活動団体もたくさんありますが、市民一人一人が、少し考えてみることも必要かもしれませんね。
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2006年  9月 掲載
○いせ市民活動センターの仕事の見えるところ、見えないところ

 市民活動には、環境保全・教育・子育て支援・まちづくり・国際交流などさまざまな分野があります。 わたしたち、いせ市民活動センターが行っているのは、これらの市民活動を応援することです。 この応援する組織のことを、中間支援組織と言います。 英語で言うと、.intermediary.インターミディアリー..、仲介というような意味です。 中間支援組織の仕事は、異なる団体の間に入って調整したりすることで、舞台で言えば、黒子のような仕事です。
 仲介するものは、ヒト・モノ・カネのほか、技術や考え方、経験など目に見えないものもあります。 地味な仕事なので、ちょっとだけ理解をしてもらえると嬉しいと思います。
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2006年  7月 掲載
○夢みるNPO

NPO活動は、困った人に出会ったときなどに始める人が多いようです。
 例えば、子どもの不登校で悩む保護者や、子育てに悩むお母さんに出会ったときなどです。
 きっと最初は、同情や手助けしたいといった単純な気持ちがきっかけでしょう。
 しかしそのうちに、個の
問題だと思っていたものが、社会的問題でもあることに気付きます。
 このまま不登校が増えていくと社会的な損失になることや、悩んだままのお母さんに育てられる子どもは健やかに育つことができないことなど、個の問題から社会的問題に広がっていきます。
 社会的問題の解決をテーマにしてNPO活動を続けていくと、自分自身の問題についても考えるようになります。
 社会的問題を解決しなければ、数年後には住みにくい社会になる。これは、自分自身や子どもたちにとって、決していい社会とは言えないでしょう。
 NPO活動は、自分の住んでいるまちの未来像を夢見ながら、自分にできる活動を、無理せずこつこつと続けていくことが大事なのかもしれません。
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2006年  5月 掲載
○NPO団体の人件費って?

 NPO団体の人件費って?
 NPO団体が事務員などを雇用するためには、どうしても人件費が必要です。NPO活動には、介護保険事業など、制度に基づいて収益を得ることができる事業もありますが、多くの事業では収益を得ることができません。中には、事業に関連する物品の販売やフリーマーケットなどで、別途収益を得ているNPO団体もあります。
しかし、NPO法人の場合は、税制の問題も含め、制度上、なかなか人件費に使えるほどの収益を上げるのは難しいでしょう。
 それに、NPO団体というのは、収益事業が案外苦手なことが多いのです。
 NPO団体が継続して活動をしていくためには、企業と同等の営業力や事業推進能力、事務処理能力などを身に付けることが必要で、
これらは、ほとんど解決できることだと思います。「NPO団体が収益を上げていいのか?」という考え方もありますが、事業をする以上は、お金がかかります。それに、公益活動をする人材を雇用することは、わたしたちの財産になり、新しい経済活動の創出という経済効果も期待できます。
 NPO団体が収益を求めることに、ちょっとだけ理解をしてもらいたいと思います。
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2006年  3月 掲載

○NPOの収益事業

 社団法人や財団法人、社会福祉法人などは、税制の優遇を受けていますから、収益事業をたくさん行なうのは問題です。現在のNPO法人は、税制の優遇は受けていないので、どんどん収益事業をしてもいいということになるのですが、話はそう単純ではありません。NPO法人で収益事業ばかりをする直接的なメリットはほとんどないのです。逆に本来事業に支障が起こる危険さえあります。メリットがあるとすれば、NPO活動をする人を雇用できる環境が作れることくらいです。しかもNPO法人を隠れ蓑にして、利益を得ようとする団体も出てきているようです。
 NPO
法人だから大丈夫と安直に考えず、ちゃんとした活動をしている団体かどうか見極める必要があるようです。「おいしい話には裏がある」という言葉は、何事にも当てはまるようです。

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2006年  1月 掲載

助成金はお年玉?
 NPOの収入源である会費・寄付金・事業収入・委託費・助成金のうち、今回は、助成金についてのお話です。
助成金は、行政や外郭団体から出されるものと、民間から出されるものに大きく分けられます。行政からの補助金などは、今後削減されていくことでしょう。
 一方、民間からの助成金は、景気にも左右されますが、少しずつ増えていくものと思います。
ここで、最も注意しておきたいのは、助成金は、人件費に使えないなどの制限が結構あるということです。また、助成金の申請書の書き方なども結構難しく、多少の訓練や経験が必要です。
助成金はありがたいものですが、よちよち歩きのNPOでは、申請書を書くことすらままならないようです。
 どうやら、NPOのお年玉は努力しないともらえないようです。

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2005年 10月 掲載

NPOってどんな活動をしているの?

NPOというのは、公益活動を行う団体のことを言います。では、公益活動ってどんな活動でしょうか?社会活動を誰が利益を得るかという基準で大きく3つに分けると、私益、共益、公益活動に分けられます。

1、私益活動:自分が利益を得る活動です。
   有限会社、株式会社、自営業などで行う活動
   のことを言います。

 2、共益活動:会員の利益になる活動のことを
   言います。
   例えば、組合、共済会、商店会、同窓会など
   のことです。

 3、公益活動:NPO法人、財団法人、社団法人、
   医療法人、学校法人、宗教法人など
   不特定多数(みんな)が利益を
   得る活動です。

NPOが生まれてきたのは、今まで行政やその外郭団体が行ってきた公益活動を市民も担わなければいけないと一部の市民が感じはじめ、活動をはじめていたことが背景にあります。NPOの活動家全員がしっかりとした考え方をもっているとは限りませんが、一般にミッション(社会的使命)「例:子育てを支援」を持ち、社会的課題「例:少子化の問題、社会の変化による子育て環境の悪化」を解決しようと日々地道な活動を続けています。

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2005年 8月 掲載
○NPOって何? ボランティアとはどう違うの?

 NPOは、英語のNonporfit Organization(ノンプロフィットオーガニゼーション)という言葉から、それぞれの頭文字をとったものです。
 訳すると、Nonは「非」、Profitは「利益」、Organizationは「組織」、つまり、「非営利組織」です。
 また、「民間非営利組織」と訳することもあります。
 営利を目的とする企業などに対して、営利を目的としない民間団体(組織)のことをNPOといいます。法人格があるかないかは問いません。
 なお、ボランティアは、個人の責任において、無報酬で社会貢献活動を行います。
 NPO活動とは、団体(組織)として、又団体(組織)の一員として社会貢献活動を行うことで、当然、事業を展開していけば事業費が必要になりますし、事務局員を雇用すこともあります。
 また、サービスに対して利用料金が発生したりする場合もあります。
 NPOの活動で、有給の職員とボランティアが混じって活動していることは、自然な姿と言えるでしょう。